2025.05.23
屋根換気装置を支える“袴”のものづくり ― 職人の手仕事に宿る技術
三和式ベンチレーターの製品を屋根上に安全かつ確実に設置するためには、欠かすことのできない部材があります。
それが、**「袴(はかま)」**と呼ばれる架台構造です。
袴は、屋根換気扇やベンチレーターを支える土台の役割を果たし、建物の形状や勾配に応じて一台ずつ設計・製作されます。名称の由来は諸説ありますが、かつて武士が身に着けていた袴の形に似ていることから名づけられたといわれています。
担当職人によると、「立ち上がり部分を4枚の板で構成し、屋根の勾配や取付位置によって展開が異なるため、高い技術が求められます」とのこと。
製作は鉄板を重ね合わせ、スポット溶接で丁寧に接合。電流値などの細かな数値を調整しながら、剥がれや歪みのない仕上がりを実現しています。
すべての工程は手作業で行われ、作業中は手袋や保護具を着用して安全にも十分に配慮。
こうした熟練の技と丁寧な仕事が、三和式ベンチレーター製品の品質と信頼を支えています。